塾に通っているのに成績が上がらない理由

― 宿題ができていないなら塾が合っていないかもしれない ―

塾に通っているのに成績が上がらない、という相談を受けることがあります。

その中で、実際にあったケースとして多いのが

塾の宿題がほとんどできていない
というケースです。

この場合、勉強量の問題というよりも、
塾の仕組みがその子に合っていない可能性が高い
と考えています。


塾の宿題には大きく2種類ある

中学受験の集団塾の宿題は、大きく分けると次の2種類があります。

① 予習型

次の授業の内容を家で勉強してから塾に行くタイプ
→ 授業は解説・応用・演習が中心

代表的な予習型の塾

  • 四谷大塚
  • 早稲田アカデミー
  • 市進学院(一部)
  • ena(一部)

四谷大塚の「予習シリーズ」が有名で、
家で予習 → 授業で解説
という流れになります。


② 復習型

塾で習った内容を家で解き直すタイプ
→ 家庭学習で定着させる

代表的な復習型の塾

  • SAPIX
  • 日能研
  • 栄光ゼミナール
  • 臨海セミナー

授業 → 家で復習
という流れになります。


予習型か復習型かはどう見分ける?

塾のタイプは宿題の内容を見るとわかります。

予習型の特徴

  • 次回の授業範囲が宿題
  • テキストの例題を読んでくる
  • 授業前に問題を解いてくる
  • 授業は演習や解説が中心
  • 宿題の問題が難しい

復習型の特徴

  • 授業でやったページが宿題
  • 授業で解いた問題の類題
  • 基本問題が中心
  • 解き直しが宿題
  • 授業内容と同じレベルの問題

宿題が「次回の範囲」なら予習型、
「授業でやった範囲」なら復習型

と考えていいと思います。


宿題ができていない=塾のシステムが合っていない

よく
「宿題をちゃんとやらないから成績が上がらない」
と言われますが、

私は逆で

宿題ができない時点で、その塾の仕組みが合っていない可能性が高い
と思っています。

もちろんサボっているだけの場合もありますが、
実際には

  • 難しすぎる
  • 量が多すぎる
  • 何をやればいいかわからない
  • 授業が理解できていない
  • 予習のやり方がわからない

ということが多いです。


正解率が高ければいいわけではない

宿題は全部できる必要はありません。

でも逆に
ほとんどできない状態も問題です。

目安としては

その単元の超基本問題が2割くらいはできる状態

これが最低ラインだと思っています。

これができていない場合、

  • 予習型 → 予習が機能していない
  • 復習型 → 授業が理解できていない

という状態になっています。

この状態で塾に通い続けても、
あまり効果は出にくいです。


塾が合っていない場合の選び直し方

予習型の塾で宿題ができない場合

→ 復習型の塾に変える

予習型は向いている子と向いていない子がはっきり分かれます。

予習型に向いている子

  • 自分で勉強できる
  • 読んで理解できる
  • 勉強習慣がある
  • ある程度成績が良い
  • 親が勉強を見られる

予習型に向いていない子

  • 家で何をやればいいかわからない
  • 文章を読むのが苦手
  • 勉強習慣がない
  • 基礎が弱い

向いていない子が予習型に行くと、かなり厳しいです。


復習型の塾で宿題ができない場合

→ 個別指導塾や家庭教師に変える

この場合は

  • 授業が理解できていない
  • 宿題が難しすぎる
  • 勉強のやり方がわからない
  • 何をやればいいかわからない

という可能性が高いので、

授業内容・宿題内容をその子に合わせて調整できる指導
に変えた方がいいと思います。


まとめ

塾に通っているのに成績が上がらない場合、
まず見るべきなのは

塾の宿題ができているかどうか
です。

そして

  • 予習型の塾で宿題ができない → 復習型の塾へ
  • 復習型の塾で宿題ができない → 個別指導・家庭教師へ

というように、

「もっと頑張る」ではなく「塾を変える」
という考え方も大切だと思います。

塾は合う・合わないが本当に大きいので、
合っていない塾で頑張り続けるより、
合う塾に変えた方が結果的に成績は上がることが多いです。

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